リッツカールトンのディスプレイ -枝物
- 2016年2月26日掲載分 (ライティング仕事:納品コラムのコピーです)-
ふわふわした ”実” の様な物がついているこの枝は、冬の時期によく目にするアカメヤナギ(ネコヤナギ)です。
光沢のある赤みを帯びた皮をめくると、ふわふわした白のようなシルバーのよなふわふわの綿毛の芽が現れて、
とってもかわいらしいシルクの様な手触りなんです。
ヤナギ類は全般的にとても水を好み、乾燥を嫌うので水をたくさん
飲ませてあげる必要があります。
開花時期は4-5月ですが枝は力強く持ちが良い・枝が柔らかくしなりやすいのも特徴なので、曲線を活かしたアレンジに使われる事も多く、この芽を楽しめる冬の時期によく目にします。
曲げてみたり、束ねてみたり…使い方は何通りもありますが、枝物はやはり長さと動きを出せる様なアレンジに使用すると映えますよね。
これはリッツカールトンNYのアレンジを担当していた時の物で、アカメヤナギを束ね、アクセントに白のデンファレをあしらいスタイリッシュに仕上げました。ボリュームと動きが出てダイナミックな表現が出来るので、使い勝手も良くとても好まれる花材なんです。
ヤナギの枝物は英語で ”Willow-ウィロー” と呼ばれ、ボスがこの時期にいつも ”ウィローをアレンジするわよ!”と、張り切って言っていた事を思い出します。赤い皮の部分がぽろぽろと落ちやすくなっていて、掃除はもう大変。
ウィローを連れて歩いた所は、綺麗に線を引く様にぽつ…ぽつ…と皮が落ちてロビーまで続いてしまい、チーム皆で笑いながら
”この皮のゴミを辿った先に、大きなお菓子が落ちているかもね” と掃除をしていたものです。
メインダイニングのアレンジです。
こちらはアカメヤナギを広く大きく放射線状に活け、バンダをアクセントに使用。先程と雰囲気も変わり優雅でエレガント。
バンダ…やっぱりすごく!素敵。
根拠は無いのですが何故か私の中で、リッツカールトンはバンダが
好きという考えがあって、パリのリッツカールトンも大のバンダ好き。-と言っても、バンダが嫌いな方を見つける方が難しいですね-
ショップにもウィローをディスプレーしていました。でもディスプレーは基本的に崩す事は出来ませんよね。
なのでうちのお店でしていたのは、ディスプレー兼お客さんが手に
取って自由に見る事が出来きる様なデザインにしていました。
大きな花瓶にごっそりとウィローを活けて、曲げてみたり、束にしてみたりと飾っていました。
枝物は保管する時に場所を取ってしまいますが、ディスプレーと商品が一体になっているアレンジは見る楽しみと、
選ぶわくわくな遊び心があります。商品のプレゼンテーションはとても大切。
ここ数年フラワーショップではお花だけではなくドウダンツツジや
エアプランツなど、定番のグリーン物も主流になってきていて、
プランツだけの専門店もある程になりました。
葉物・枝物・プランツ達はお花と比べて長持ちする分、より長く私達を楽しませてくれます。
お水がたっぷりはいったガラスの花瓶に生けておくだけ。部屋も気分もがらっとムードが変わります。