ケイトウ - オフィス装花

- 2016年3月17日掲載分 (ライティング仕事:納品コラムのコピーです)-

花束の中に入っている、黄色のくるっと渦を巻いたようなお花がケイトウです。
その特徴である、ふわふわしたベルベットの様な不思議な触感に驚き”これはお花なの…?” という見た目。ころんとした姿が可愛くて、とにかくカラフル!なんです。お花屋さんの店頭に色とりどりのベルベットが並んでいるとわくわくしますよね。

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ケイトウはアフリカなどの熱帯・亜熱帯地方で発祥した品種です。
日本では春に種をまいて、夏から秋にかけて花を楽しむ ”春撒き年草” として扱われいて、寒さに弱く・暑さに強く長持ちする為、オフィスなどの温度が高く乾燥している空間でのアレンジにもおすすめです。

漢字では “鶏頭” 、これは赤いケイトウが鶏のトサカに似ている事からきた物で、花言葉は “おしゃれ・気取り屋・個性” などで、鶏が
トサカを立てて得意げに歩いている姿を表現しているそうです。
背景にある意味を知った上で、改めてお花を見ると新しい見方が出来ますよね。


ケイトウには何種類かのタイプがあって、スタンダードなタイプのベルベットの様なフェルトの様なテクスチャーの物、背の高いキャンドルの様な形の物、ふさふさと羽毛状になっているもの。
今回使用しているのはころんしたタイプの物ですので、お花屋さんで見かけたら触れてみて確かめて下さい。不思議な触感が楽しめます。

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全く同じアレンジメントでも、使用する花器や周囲の環境で雰囲気は大きく変わります。

私はクリアガラスの花器が大好きです。
清涼感のある演出ができる事・ディスプレーする場所を問わない・様々なタイプのお花と相性がいい事、などが特徴。
一方で、濁った水が目立ちやすい・花器の中に水アカがついてしまう、と言った事も挙げられます。

基本的に毎日自然な水に変えて器を洗う事が大切。手間がかかります…
お水を綺麗な状態で保てる専用の薬もあります。
薬の使用はお店それぞれの考え方がありますが、ロンドンで勤務していたお花屋さんの店頭ディスプレーのお花には使用していました。

花瓶の中の水が少しでも濁っていたり、花器自体に汚れが付いているとそれだけで、まるでお花自体が傷んでいるかの様に見えてしまいます。
お花の売れ行きにも大きく影響してくるのでプレゼンテーションはとても大切です。
クリアガラスの花器は、上記の事を踏まえると少し扱いが大変ですがそれでも、持っていると使い回しが出来とても便利。

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